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RSウイルス感染症の各症状別治療法を解説

RSウイルス感染症には特効薬がないため、各症状に応じた対症療法で治療を行うことになります。
RSウイルス感染症にかかったら、風邪などの場合と同様、水分補給、睡眠、保温、休息がきわめて大切です。

それでは、各症状別にRSウイルス感染症の治療法を紹介させていただきます。

■発熱

タオルに包んだ氷、冷水に浸してよく絞ったタオル、市販の冷却シートなどを使って、冷やしたり、アセトアミノフェンなどの解熱剤を用いたりして熱を下げます。

■喘鳴(ぜんめい)

鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬や気管支拡張薬などを投与して、気管支の症状を和らげます。

■合併症

細菌感染の合併症を起こしている可能性があるときは抗生剤を投与します。
RSウイルス感染症の合併症として最も多いのが中耳炎です。

■せき

気管支を広げる薬や、痰を切りやすくする薬、のどの炎症を抑えるステロイド薬などを投与します。

■ミルクの飲みが悪い

輸液(栄養剤や薬液などを一定時間血管を通して体内に入れること)による栄養補給を行います。

■細気管支炎・肺炎

吸引や去痰剤を使って気道分泌物の除去をしたり、胸部をタッピングして痰の排出を促したりして、呼吸を楽にします。
加湿器などを使って部屋の湿度を保つようにし、呼吸がしやすい体勢でゆっくりと休息をとりましょう。

■無呼吸症状

新生児や乳児に無呼吸の症状があらわれた場合は、呼吸刺激作用のあるキサンチン製剤を投与します。


脱水症状を起こしているのに水分が補給できない、呼吸困難が激しいといった重篤な症状が確認された場合は、入院して栄養剤の点滴や酸素吸入などの処置を行う必要があります。

ちなみに、アメリカでは、RSウイルス感染症の治療薬としてリバビリンが認可されていますが、日本ではまだリバビリンの治療効果が確認されておらず、無認可の状態となっています。
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